ADHDとアスペルガー症候群 [アスペルガー]
ADHDとアスペルガー症候群は、同じような病気だと思われがちですが、細かく調べていくといくつか違う点があります。今回はその違いについて、ご説明したいと思います。専門家でもきちんと見分けるのが難しいと言われているADHDとアスペルガー症候群ですが、大きな違いが一点あります。
それは……
ADHDの特徴として、あまり一つの物事に集中することが出来なかったり、落ち着きがなくじっと椅子に座っていることさえも困難だったりすることがあるのです。
さらには、急に行動を起こしたりするので、みんなが並んでいるのに順番を待てずに割り込んだりしてしまうことが多々あったりするのが特徴です。
一方、アスペルガー症候群は、思い込みやこだわりが強い面が見られ、何か一つ特定の物に対して好奇心や興味を異常に見せたりします。
ですので、繰り返し行うような動作や作業を得意とします。
ADHDとアスペルガー症候群の違いはここです。
ADHDの場合は落ち着きがなくじっとしていることが出来ないので、何か一つの物事を集中して行うことは出来ないのです。
逆に、アスペルガー症候群の場合は何か特定の物に対して異常なくらい執着を見せたりするため、集中して作業や動作を行うことができます。
いずれにしても、病院へ行って治療を行うだけでなく、病気に対する周囲の理解が必要です。
病気を理解せずに、「空気が読めない人」「落ち着きがなく失敗ばかりしている人」として接するのではなく、病気を理解してサポートしてあげなくてはなりません。
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